セルフトークメッセージの呈示による悪口投稿取り下げの効果分析

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論文タイトル:セルフトークメッセージの呈示による悪口投稿取り下げの効果分析

著者:西原陽子,藤堂悠杜,山西良典

概要:ネットいじめに関わる悪口投稿を防ぐためには,情報システムによるフィルタリングだけでなく,投稿者自身の判断により取り下げることも必要と考えられる.
本論文では,Webアンケート調査結果を分析することで,相手の立場に立ち考えることを促すセルフトークメッセージの悪口投稿の取り下げの効果を検証する.Webアンケート調査では,グループチャットを行なっている時に,回答者が悪口を投稿しかけている状況を仮定し,悪口投稿の種類,メッセージ内での悪口部分の具体的な指摘の有無と条件を変え,セルフトークメッセージを呈示した時に取り下げるか否かを質問し,回答を得た.セルフトークメッセージは回答者の立つ立場を変えた4種類を用意した.
アンケート調査結果を分析した結果,2つのことが分かった.
(1) 露骨な悪口に対し,メッセージ内で悪口部分の具体的な指摘をすることは取り下げに効果がある.
(2) セルフトークの内,グループチャット内の悪口の相手の立場に立ち考えるメッセージの取り下げ効果が高い.

発表種別:原著論文

書誌情報:電子情報通信学会論文誌A, Vol.J104-A, No.2, pp.19–26,

発表日:2021年2月1日

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論文タイトル:栄養バランスが整った食事選択支援システム

著者:大畑 拓己,西原 陽子,山西 良典

概要:外食や惣菜の発展につれ,多くの選択肢から栄養バランスの整った献立を選択することの重要性が増している.多くの人が栄養バランスを整えることの大切さを知っているが,実際には栄養バランスの整った食事を摂れていない.本稿では,外食や惣菜の組合せから,ユーザの嗜好に合い栄養バランスが整った食事の選択を支援するシステムを提案する.ユーザに献立を作成させ,その栄養バランスに応じて顔表情のナッジを表示する.献立の作成を繰り返すことで,栄養バランスの整った食事を選択できるようになる.評価実験の結果,提案システムの使用により7名中5名が作成する献立の栄養バランスが改善したことから,提案システムの有用性が確認された.

発表種別:研究会・全国大会論文

書誌情報:HCGシンポジウム2020

発表日:2020年12月16日